旭松食品のこだわり

水と季候。みんなこの土地がくれたもの。

旭松食品のものづくり

旭松食品のものづくりには、たくさんのこだわりがあります。 それは日本一のこうや豆腐メーカーを目指すなかで培われたもの。おいしさのひみつも、そこにあります。

場所へのこだわり

こうや豆腐をつくるうえで最適な自然環境

りんご並木で有名な長野県飯田市。旭松食品は、昭和25年、ここ長野県下伊那郡松尾村(現在の飯田市)に誕生しました。なぜ飯田だったのか。その答えは、こうや豆腐を製造するための条件が揃っていたことにあります。 気候条件に加え、大豆の自給が可能だったこと、良質で豊富な地下水に恵まれていたことが、この土地での発足を可能にしました。飯田市は天竜川によってつくられた段丘上にあり、中央アルプスと南アルプスに挟まれた伊那谷に市街地が広がる、日本の原風景とも言える場所。この美しい自然環境こそが、変わらぬおいしさを育んでいるのです。
場所へのこだわり

創業の地・長野県飯田市は自然に恵まれた地

こうや豆腐生産地としての歴史

室町から安土桃山時代のころ、こうや豆腐は「一夜凍り」をつくって干しておくと自然と乾燥することから始まりましたが、江戸時代にはすでに関ヶ原以東の「凍み豆腐」と関ヶ原以西の「高野豆腐」のふたつの製法に分けられるようになりました。信州諏訪地方の農家ではシミ豆腐と呼ばれる凍豆腐がつくられ、やがて信州が主産地として、全国的に知られるようになったのです。いまでは、その生産のほとんどが長野県で行われています。
こうや豆腐生産地としての歴史

こうや豆腐の主産地としての長野県飯田市

製法へのこだわり

受け継ぐものと変えていくもの ただひとつおいしさのため

2013年12月、「和食・日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。それは世界に日本の伝統食材が認められた瞬間でもあります。日本人の生活の知恵から生まれたこうや豆腐は、和食の一端を担う伝統食材として、その品質とこだわりは、これからも守られていかなければなりません。また、いつの時代も食卓に欠かせない、定番の味としても、こうや豆腐が受け継がれていくことが重要なのです。
製法へのこだわり

伝統食材として守るべきもの

たゆまぬ努力による進化

その一方で、変えていかなければ対応することができない、時代の求める、新たな「おいしさ」と「価値」があります。それを商品に生かし、応えてはじめて、未来への扉は開かれます。旭松食品は、食品研究所を中心に、独自の開発力を生かし、たゆまぬ努力を重ねることで、進化を続けてきました。こうや豆腐をはじめ、生みそずいや介護・病院食に至るまで、その開発力でみなさまにおいしさを届けます。
たゆまぬ努力による進化

時代のニーズに応える開発力

健康へのこだわり

からだは食べたものでできている。
だから安心できるものを。

食品会社としての使命は、「おいしさ」だけではなく、「健康」「安全」への配慮を欠かさないことにあると考えます。旭松食品では、このすべてをクリアする製品を目指し、企画開発から、製造、品質管理、流通システムに至るまで細心の注意を払っています。なかでも健康面に関しては、長寿日本一を達成した長野県に本店を持つ会社としても、減塩・無添加を大きなテーマに商品開発を行っています。

赤ちゃんからお年寄りまで、みなさまの健康を支える。

からだに良い豊富な栄養成分が含まれているこうや豆腐、手軽においしいみそ汁が楽しめる生みそずい、介護が必要な方に安心して召し上がっていただけるやわらか百菜など、旭松食品の幅広いラインアップは、育児から介護、医療の現場まで、すべての人の食と健康を支えます。またこうや豆腐のおいしい食べ方をご提案することで、みなさまの食卓をより豊かにするお手伝いをしたいと考えています。

おいしさへのこだわり

創業以来大切にしているものづくりの姿勢

ひとことで言えば、旭松食品のものづくりの姿勢の根底にあるのは「まじめさ」だと思います。教えられたことを一心につくり続けるまじめさと、消費者の方の思いにまっすぐに応えようとするまじめさ。たとえばそれは、栄養的な価値は変えずに、さらに良くしようと、さらにおいしく食べてもらおうと、日々努力できるまじめさでもあると思います。
そしていま、私たちが取り組んでいることのひとつは、こうや豆腐の健康機能について、もっと広めていくことです。こうや豆腐には、まだ発見されていないことが、たくさんあると考えられているのです。それに加え、こうや豆腐の半分が良質な植物性たんぱく質でできている、カルシウムが豊富に含まれている、大豆ベータコングリシニンが含まれているといった、我々にとっては当たり前だと思っていることも、改めて伝えていくことが大事だと思っています。そのことが、おいしさをもっと実感を持って味わっていただけることに繋がっていくのではないでしょうか。

常務取締役執行役員 研究開発本部長 村澤久司

常務取締役執行役員
研究開発本部長
村澤久司