こうや豆腐の最新健康機能性研究紹介

こうや豆腐の最新健康機能性研究について

当社では、こうや豆腐の健康機能性に関する研究成果を論文化し、「こうや豆腐普及委員会」を通じて発表してきております。


こうや豆腐の長期摂取による糖尿病予防・改善効果

これまでこうや豆腐の健康機能性について、コレステロール低下や食後中性脂質低下など脂質代謝改善効果について多くの研究例があります。そのメカニズムとして、こうや豆腐に含まれる成分「レジスタントタンパク」の作用が考えられています。脂質代謝に加えて、この度の研究成果では糖質代謝(糖尿病)にも改善効果があることが示されました。

こうや豆腐の含め煮を1日あたり1枚、3か月間続けて摂取した期間の血中HbA1c(糖尿病の指標)を調べました。その結果、図に示すように、こうや豆腐摂取によってHbA1cが有意に低下するという結果が得られました。

レジスタントタンパクが健康機能性を発揮するメカニズムの一つは、腸管内において胆汁酸と結合し、排出させるという効果にあると考えられています。胆汁酸には脂肪の消化・吸収を助けるという役割の他に、体に「食事をした」というシグナルを伝え、エネルギー代謝を亢進する役割があります。このシグナルの伝え方は新しい胆汁酸の方が強いと考えられ、レジスタントタンパクによって胆汁酸を排出し新しく作り変える効果により、より強くシグナルを伝え、エネルギーを消費しやすい体になった可能性を考えています。

こうや豆腐摂取による血中HbA1cの変化
こうや豆腐摂取による血中HbA1cの変化

(石黒ら、薬理と治療 44号 p1363〜1366(2016)より抜粋)