製品開発と食品研究所

時代のニーズに応える製品開発と製品に価値を高める食品研究所

「大豆」を主原料とした食品づくり

大豆は『古事記』にも記載されるなど古くから親しまれている食物で、時代と共に加工技術も進化し、味噌、醤油、豆腐、納豆、きな粉、油あげ、ゆばなどが作られるようになり、日本人の食卓に欠かせないものになりました。こうや豆腐も800年あまり昔、鎌倉時代の高野山が発祥の地と言われ、戦国時代には、保存食・兵糧食として武田信玄が携帯していたとされております。昭和33年(1958)10月には、旭松食品のこうや豆腐の品質の優秀さが認められ、南極観測隊の越冬食糧として採用されました。
近年は健康志向の高まりや、和食の再評価、また長寿高齢化などを背景に、大豆の持つパワーに注目が集まっています。旭松食品では大豆の持つ栄養価をよりおいしく、より手軽に味わっていただけるよう、多彩なバリエーションを揃え、また即席みそ汁「生みそずい」を次々と開発。さらに大豆のもつ健康機能やソフトな食感を生かし、医療・介護食なども手がけています。

製品開発と食品研究所

新しい「おいしさ」と「価値」を創造する食品研究所

昭和53年(1978)に設立された食品研究所では、現行製品の改良や、味・栄養価の追及、高品質化のための生産技術の研究から、容器・包装資材の適合研究、そして、食品の基礎研究などを手がけています。食品基礎研究では、納豆菌の培養、ナットウキナーゼ(大豆を納豆菌で発行させてつくる酵素の一種)や、骨粗しょう症、動脈硬化に効果があるとされるビタミンKなどの研究も行っており、これらの研究をベースに現行製品の高機能化、新分野の商品開発にもつなげています。また、今から40年以上前に開発した、重曹による膨軟加工技術、さらにナトリウム含量を減らした新製法なども、この研究所から生まれたものです。
また、研究所は単独で活動しているのではなく、企画部門やお客様と接する最前線で、常にお客様のニーズに耳を傾けている営業部門と密接に連携しながら、これからの時代、消費者の求める新時代の食品を構想・研究しています。
時代や社会の求めるものを観察し、次代の「食」を思い描きながら、幅広い活動を推進し、これからの食生活を提案していきます。

新しい「おいしさ」と「価値」を創造する食品研究所