




高たんぱく質・低糖質で
カルシウム・鉄分が豊富
高野豆腐をそのまま粉末状にした粉豆腐は豊富な栄養素を含んでいます。なかでも注目するべき点は、粉豆腐の半分が植物性たんぱく質(51.7g/100g)だということです。たんぱく質は筋肉や髪の毛を作る栄養素ですが、その中でも、食物繊維に似た働きをするレジスタントたんぱく質は、血中の悪玉コレステロール値を減少させる効果が報告されたほか、食後の中性脂肪の上昇を抑制する効果も見られ、健康維持に役立つと期待されています。さらには美容や健康維持に必要なカルシウム(490mg/100g)や鉄分(5.8mg/100g)も豊富で、まさに粉豆腐は現代社会には欠かすことのできない、スーパー食材なのです。

おいしく糖質をカット
糖質はエネルギー源として私たちのからだに必要な栄養素のひとつですが、摂り過ぎることで糖尿病や肥満に繋がる恐れがあるとされています。粉豆腐は穀類や大豆と比べて糖質の量が非常に少ない食材で、0.8g/100g中ととても少なく、お菓子やパンづくりのときに粉豆腐を小麦粉の代わりに使うと、無理なく糖質カットをサポートしてくれます。


大豆を豆乳とおからに分離して、豆乳を凝固・凍結・乾燥させたものが高野豆腐です。その高野豆腐を粉砕すると粉豆腐になります。分離したおからには食物繊維が多く、粉豆腐にはたんぱく質やカルシウム・鉄分が多く含まれています。

日本の伝統食材である高野豆腐、そのほとんどがここ長野県で作られています。なかでも高野豆腐を細かい粉状にした“粉豆腐”は、南信州の飯田市を中心に一時期は県内でしか販売されていない幻の一品でした。健康需要の高まりから近年全国に拡がりました。
その粉豆腐を使って作る「炒り煮」は、にんじん、ねぎ、しいたけなどの野菜や鶏肉、ちくわなどの具材を炒めたところに、だし汁を加えます。そこに粉豆腐を加えて、たっぷりだしを含ませて煮込みます。最後にたまごを合わせてできあがり。
いつ作るのですかと聞くと、いつでもと応えが返ってくる定番の郷土料理「粉豆腐の炒り煮」。お餅にかけたり、ごはんのおかずに、栄養バランスも良い、からだ想い。これぞまさに南信州のおふくろの味です。
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野菜や鶏肉などの具材を炒めたところにだし汁を加える。
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煮立ったら粉豆腐をそのまま入れ、だしを含ませる。
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調味料を加えたらフタをして弱~中火で約2分蒸し煮する。最後に溶きたまごを加えて炒り煮する。

こどもから大人まで、家族みんなを想って作られた粉豆腐の炒り煮は、野菜やだしのおいしさをたっぷり含んだ粉豆腐にたまごがからんだやさしい味わい。何度食べても飽きない、そんな魅力があります。
たくさん作って常備菜にしておけば「もう1品おかずがほしい」という時に役立ちます。酢飯と混ぜてちらし寿司にしたり、じゃがいもと合わせてヘルシーなコロッケにしたり、リメイクしやすいのもうれしいですね。


マッシュルームとチーズを使って洋風炒り煮
マッシュルームとチーズの香り豊かな洋風アレンジ。ごはんのおかずはもちろん、バゲットにのせるのもオススメ。
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炒めた野菜にだし汁を加えて、煮立ったら粉豆腐を入れ、だしを含ませながら弱火で煮込む。
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調味料とチーズを加えて混ぜ、フタをして弱火~中火で約2分蒸し煮して出来上がり。

おもてなしのごちそう炒り煮
海老やたけのこ、れんこんなどゴロっとした具材が贅沢な炒り煮。丁寧に作った上品な味わいは、おもてなしの一皿に最適です。
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ひとくち大に切った野菜を炒めて、だし汁を加える。煮立ったら粉豆腐を入れ、だしを含ませながら弱火で煮込む。
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調味料を加えて混ぜ、フタをして弱火~中火で約2分蒸し煮して出来上がり。


まぜて焼くだけ!粉豆腐の炒り煮チヂミ
作り置きしておいた「粉豆腐の炒り煮」をチヂミに入れてヘルシーにリメイク。フライパンやホットプレートで、ササッと作れます。
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ボウルに水と溶きたまご、薄力粉と片栗粉、「粉豆腐の炒り煮」を入れて混ぜる。
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あとはいつもの感覚で焼くだけ。

まぜるだけ!粉豆腐の炒り煮ちらし寿司
作り置きしておいた「粉豆腐の炒り煮」を酢飯と混ぜてつくる簡単ちらし寿司。ハレの日はもちろん、普段のお弁当にもオススメ。
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ごはんにすし酢を合わせ、「粉豆腐の炒り煮」を加える。
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さっと混ぜて冷ましたら完成。

